現在、「合気道」という名前はほとんどの人が知っていると思います。
しかし、どのような武道なのか、どのような稽古をしているのか、についてはほとんどの方は知らないと思います。
やはり、これは
「合気道に「試合」というものがない」
ので、なかなか見る機会がない為だと思います。
試合がないので、ストーリーにしにくく、少年漫画とか映画、ドラマの題材にはなりにくいんですよね💦
「柔道」「剣道」「空手」「なぎなた」などは、たくさん漫画になっています。
ちなみに「合気道」を題材にしっかりと描かれた「EVIL HEART」という漫画があります。
これは、いわゆる「スポーツ青春マンガ」というよりも、複雑な家庭環境に育った少年が合気道に出会い、本当の強さに気づいていくような「ヒューマンドラマ」の色が強いです。
掲載されていた雑誌も「ヤングジャンプ」なので、いわゆる少年漫画ではないかな・・・。
合気道について、深く考えさせられる漫画なので、興味のある方はぜひ!
なぜ、合気道には試合がないの?
合気道は「和合の精神」から、試合をしません。
知人や友人に「合気道習っている」というと、良くこの質問を受けました。
結論からいうと「合気道」には基本試合がありません。
それは、合気道開祖が合気道創設にあたり、和合の精神を説き、人と競い合う事を好まれず、「自己の練磨」のみを目的に、試合をするという形にされなかったからです。
その流れをくんで、現在でも合気道のほとんどの流派は試合を行わず、「型稽古」を中心に日々の稽古を行っております。
この合気道の試合を行わない稽古スタイルから、「臨機応変に対応できるのか?」「実践的ではない」という意見がある事も事実です。
ただ、私は「試合を行わない」メリットもあると思います。
【試合を行わないメリット】
- 自分自身としっかり向き合って稽古ができる。
- 自分自身のペースで稽古ができる。
- 試合をいう目標がないので、それぞれが自分で目標を設定して稽古をしていける。
合気道創設者 植芝盛平
植芝開祖は長い武道研究と精神修行から「和合の武道」として合気道を創設しました。
試合を行わずに、自己練磨を目的に日々の稽古をしていきます。
ですから、すごく地味な武道に思えます。
しかし、一度楽しさを知ってしまえば、やめる事ができないほど、魅力的な武道です。
二代目道主 植芝吉祥丸先生も
「合気道は噛めば噛むほど味が出る」
と言われていましたよ。
試合はありませんが、演武,大会があります。
合気道には試合がありませんが、日々の稽古の成果を発表する場が二つあります。
「試験」と「演武大会」です。
昇級昇段試験
合気道には他の武道と同様に審査があります。
子供は準10級→10級→準9級・・・・1級(初段は黒帯から)
大人は5級→4級→3級→2級→1級→初段→二段・・・
・・・というように級は上がっていきます。
それに伴い、帯の色も変わります。
下記は合心館の例です。
合気道には試合がありませんので、「試験」を目標にすると続けやすいと思います。
演武大会
合気道には日々の稽古の成果を発表する場として「演武大会」があります。
演武は試合ではなく、取り(技をかける)と受け「技を受ける)に分かれた合気道の技の表演になります。
この演武を見て、「ガチではない」「やらせだ」などの意見もあるようですが、合気道は「取り」も「受け」もどちらも稽古、対立するのではなく、一緒に練磨しましょうという考え方になります。
ちなみに合心館が所属している団体である合気会は、年一度5月に「全日本合気道演武大会」を日本武道館で行います。
見学は無料なので、ぜひ興味のある方は足を運んでみてください。
※こちらのポスターは昨年のものですが、今年も開催されますよ。
日時:2019年5月25日(土)
開場 11時00分
開会 12時
閉会 17時30分
会場:日本武道館(九段下)
* 入 場 無 料
何をモチベーションに続ければいいの?
合気道には試合も組手もありませんので、なかなか自分の成長が分かりにくい部分があります。
初心者はモチベーションの維持がなかなか難しい面もあるようです。
(一度その面白さが分かると、止められないくらい魅力的な武道なのですが・・・)
とりあえず、私は初心者には「袴を目指して、級審査を目標にしてください。」と言っています。
一番、分かりやすい目標なので・・・。
しかし、合気道の真の目標は「自己の成長」です・
それは帯の色などでは表されるものではありません。
稽古をして、自己の成長を実感できるようになると、「稽古」が楽しくて仕方なくなります。
その面白さを一人でも多くの方に知ってもらう為に、何とか続けてもらいたいと考えています。
実は合気道をする流派もあります。
一般的には合気道には試合がないと言いましたが、「試合」を行う流派もあります。
実は私も大学時代には試合のある流派を稽古した経験があります。
あんまり強くなかったけど💦
「合気道は試合をすると分からなくなる」という意見もあるようですが、私は試合をした経験は、すごく今は役に立っています。
もし、これから合気道をはじめる方はおられたら、多くの道場に見学や体験に行ってみてください。
そして自分がやりたいと思う道場で合気道をはじめるのが一番いいと思います。
ここでは試合をしている代表的な流派を二つご紹介します。
ご紹介の内容はwikipediaの引用にとめさせていただきます。
富木流合気道
日本合気道協会の特色は、合気道に乱取試合を採り入れた事である。しかし乱取試合のみに重点を置いているという訳では無く、形と乱取の両立を目指して日々の稽古に取り組んでいる。形で磨いた技を試合を含めた乱取稽古を通じて実力をつけることを考えている。また競い合うことによる技の向上と意識の向上を目的として定期的に各競技大会が開催されている。
自衛隊で訓練されている自衛隊徒手格闘に、富木謙治の合気道が採り入れられた事で「合気道諸派の中でも実戦性が高い」という評価もされているようである。
引用:wikipedia
合気道SA
養神館合気道を母体とし、打撃技と組手・試合形式が加えられている。試合形式には、1)実戦・リアル合気道ルール トーナメント、2)伝統合気道ルール トーナメント、3)新人戦トーナメントがあり、1)2)に関しては、他流派の選手もエントリーできる等、自流派だけで完結するのではなく、広く競技者を受け入れているのが特徴である。
正式名称は国際実践合気道連盟 合気道S.A.。代表的な選手にリングス実験リーグ、初期シューティング、トーナメントオブJ等に出場した奥田康則選手がいる。
体術の稽古内容は、基本動作・型稽古・打撃稽古・手首相撲(合気道技限定組手)・合気組手(合気道技+打撃)・試合と段階的に練習を行っている。なお、組手を導入した事により合気道技のコンビネーションや返し技の研究が盛んであり、現在も進化発展を続けている。試合では合気道技だけではなく、鎖骨以下への直接打撃制による掌打と蹴り技の使用も認められている。
一方で試合では顔面などの急所への当身が禁止され、お互いの手首の取り合いに終始するなど、実戦的とは言い難い動きとなっている。
また、体術だけではなく短刀術・剣術・杖術をつかう武器術や武器取りも行われている。さらに年に2回(4月の体重別、10月の無差別)オープントーナメントで行われている「実戦・リアル合気道選手権大会」を主催している
普段の稽古は、基本的には、体術を主体とした稽古を行っている。
合気道S.A.は、遠方地で、通えない人の為に通信教育も行っている。
引用:wikipedia
合心館では、どなたでも2回まで無料で合気道体験をする事ができます。
合心館京都・大阪では一人でも多くの方に合気道を知ってもらいたい!という思いから。
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d (月曜日, 07 11月 2022)
凄い