どうも、おがわです。
合気道に入門されて、はじめに受身でつまずかれる方が多いです。
子供ですと、身体が柔らかいですから、転ぶことに抵抗はありませんが、
長く運動をされていない大人だと、転ぶだけでも一苦労・・・
しかし・・・
安全に長く合気道の稽古を楽しむためには、受身の習得は必要になります。
加えて、稽古の半分は受身ですから、いかに受身を取るかが合気道の上達に大いに関係してきます。
というわけで、今回は合気道の受身について、まとめたいと思います。
合気道の受身の種類とコツ
では、ここで代表的な合気道の受身を紹介します。
受身は投げられた時に自分の身を守る技術です。
後ろ方向・・・後ろ受身/後ろ回り受身
前方向・・・前受身、前回り受身、飛び受身
横報告・・・横受身
そして、学んだ受身を型稽古の中で練習していきます。
最終的にはどんな方向に投げられても、臨機応変に受身を取れるようになるまで稽古していきます。
■後ろ受身(うしろうけみ)
■座って膝の裏を持つ姿勢から段階的に指導
(1.おしりをつけたまま 2.膝の手を離す 3. 足を左右入れ替える 4.おしりを上げる 5.立つ)
■後ろ脚のつき方(横に向ける 膝から足先までを同時につく)
■後足からと前足からの両方行う
■前受身(まえうけみ)
■腕のつき方(肘から指先までを同時につく 床を叩くように)
■両腕をつくのと片腕のみをつく場合の両方行う
■前回り受身(まえまわりうけみ)
■腕で円をつくり(指先を合わせる)頭を内に入れ、真っ直ぐ後ろを見る
■円を進む方向に真っ直ぐに向ける(前側の肘を真っ直ぐ前に向ける)
■腕の円がつぶれない様に
■後ろ脚で真っ直ぐ蹴る
■後回り受身(うしろまわりうけみ)
※動画準備中
■横受身(よこうけみ)
※動画準備中
■飛び受身(とびうけみ)
※動画準備中
無理なく受身を習得するコツ
合気道に入門して、まず行き詰るのが、受身(うけみ)になります。
受身が取れないと、怪我につながります。
そして、何より合気道の稽古をする事が怖くなります。
そんな難しい受身の中でも、特に難しいのは「前回り受身」になります。
じつは、合心館京都・大阪の初心者クラスでは準備体操から前回り受身を外しています。
入門後、まず後ろ受身や前受身を習得し、繰り返し稽古します。
急いで前回り受身の練習をする事はありません。
ではなぜでしょうか?
それは私の過去の経験から至った考えからです。
■基礎筋力とバランス感覚が足りなかった高校生の私
私が合気道をはじめた頃、この前回り受身がどうしてもできませんでした。
道場の先輩が一生懸命に受身技術を教えてくれるのですが、どうしてもクチャっと崩れてできないのです。
ですから、一旦、前回り受身はあきらめて、半年ほど型稽古の中で後ろ受身や前受身を繰り返していました。
そして改めて前回り受身の練習すると、以前の事は嘘のように、すっと習得する事ができました。
おそらく・・・
私は合気道をはじめた当時、今より体重が20㎏弱は軽い、ヒョロヒョロ純情ボーイでしたので、受身の技術以前に基礎筋力とバランス感覚が足りなかったと思います。
基礎筋力とバランス感覚がなければ、そもそも「受身技術」を体現できない事を思い知りました。
合心館京都・大阪に入門された方は
①一人で後ろ受身、前受け身を稽古する。
②基本技の中で習得した受身を稽古する。
③補助運動で手形を鍛える。
を行い、しっかりした基礎筋力とバランス感覚をつける事から始めます。
また、合気道の技に腕力は必要ありませんが、受身は自分の身体を守る最低限の筋力は必要です。
手刀が弱い方は補助運動により、手刀を強くする必要もあると思います。
■「交差取り一教」の受身にてバランス感覚と体幹を鍛える。
■「片手取り四方投げ」の受身にて首の筋肉と腹筋を鍛える。
無理せず反復練習をして、角を取っていく
石はぶつかりながら、角がとれて、丸くなっていきます。
それと同じで、受身も多少、ぶつかりながら、反復練習をしないと角がとれて丸くなってこないと思います。
はじめは、肘、肩、腰など、角張ってしまう事が多いです。
しかし、絶対に怪我をしてはいけませんので、特に前回り受身は、少しづつ無理なく練習していく事は大切になります。
受身用マットを使いながら、前回り受身の感覚を、重点的に覚える事も有効だと思います。
合気道と柔道の受身の違いは?
同じ受身を取る武道の代表として、「柔道」があります。
柔道も同じように、前受け身、前回り受身、後ろ受け身、横受身があります。
しかし、その取り方は少し違います。
合気道は「円」、柔道は「面」で受身を取ります。
柔道は高所から投げられますので、地面との接触面を広くして、一転にかかる衝撃を緩和します。
一方、合気道は高所から投げる技(腰投げ以外)がありませんので、丸く受身を取って、早く立ち上がる事を優先して、受身を取ります。
これはどちらが優れていると比較する事ではなく、それぞれの技に適した受身として発展してきたものになります。
合気道の受身を取る効果&メリット
合気道の稽古は相手を投げて、投げられてを繰り返します。
合気道には試合がありません。
そもそも競い合いをするという概念を捨てていく道です。
合気道の稽古はあくまで心身の自己鍛錬がその目的となります。
ですから、投げられたから負けではありません。
そのような合気道の受身の練習をする事により、得られる効果とメリットをご紹介いたします。
メリット① 怪我を防止できる。
合気道では相手に投げられます。
(もちろん、無理に投げる事はありませんが)
その時に自分の身体を守る為に受身の練習をする必要があります。
繰り返しの受身の練習の中で、無意識レベルまで染み込んでいますので、普段の生活で転んでしまった時に、身体を守る事ができます。
私も過去に転んだ時に何度も体を守る事が出来た経験があります。
メリット② 鍛錬できる。
受身は鍛錬になります。
受身は全身運動です。
受身を繰り返す事により、全身の筋力を効果的に鍛える事ができます。
ギリギリまで身体の中心を守って柔らかく受ける事により、中心がありながらしなやかな動きができるようになります。
子供の場合など筋トレはあまり良くないと聞きますが、
合気道の受身は全身運動ですので、運動として、とって良いものだと思います。
また、私は受け身により、筋力だけでなく、軸や腹、呼吸力など合気道に必要な身体内部の力を養成していく事ができると考えています。
こちらのブログも併せてお読みくださいね。
メリット③ 初心者を指導できる。
まだ、技の形が覚えれていない初心者を指導する時に
言葉で指導をする事も大切ですが、受身で正しく動けるように導くと方法もあります。
私の経験上、後者の方が効果的だと考えています。
言葉で教えるの頭で覚えます。
受身で導くと身体で覚えます。
合気道は身体で覚えると言う事が大切になります。
初心者はまっさらな状態ですから、いかようにも染まります。
ぜひ黒帯は正しい受身で、初心者を導いてあげてもらえらたと思います。
こちらのブログも併せてお読みくださいね。
メリット④ 師範に投げてもらえる
合気道に深い部分は言葉で教える事はとてもできません。
ですから、昔から武道の世界では「技を盗む」と言います。
師範に技を掛けてもらいながら、自分で掴んでいくしかない部分が合気道には確実に存在します。
そんな合気道において、受身が上手だと色々な師範の受けに呼んでもらえます。
これは一番のメリット言えるかもかもしれません。
結果、受身が上手だと、合気道の技も上手になります。
私は今まで、受身が上手な人で技が下手な人には会った事がありません。
受身が取れなくても合気道の稽古は可能です。
時々、このような質問を受ける事があります。
私がこのように即答しています。
「はい、可能です!」
合気道の特徴として、型稽古のみで、乱取りや試合がないというのがあります。
つまり
合気道において、絶対しないといけない事はありません。
受身ができなければ、稽古相手に相談をして、技を途中までにしてもらったり、取り(技を掛ける役割)のみしたり・・・
工夫をすれば必ず稽古をする事ができます。
できない事を理由に合気道を諦めてほしくないと思います。
ぜひ、受身を取る事が出来ない場合は、お近くの合気道場に相談をしてみてくださいね。
以下は、このブログを読んでいただいたあなたにおススメのブログになります。
ぜひ、併せて読んでみてくださいね。
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