「武道家」と「運営者」のはざまで悩むという事について・・・

 

小川です。


私は京都府中京区にて、専業で(仕事として)、合気道道場を運営すると共に自らも稽古を積み重ねています。


私は長く学業やサラリーマンの傍ら、趣味として、合気道がただただ好きで楽しく稽古してきた人間です。

 

 

しかし、合気道を仕事にしてからは、何も考えず楽しく稽古だけをしていた時とは違い、確実に自分自身の心境の変化が起こりました。


つまり、ピュアに合気道を楽しめなくなりました。


稽古中であっても、常に道場経営のこと、会員のこと、審査のこと、安全管理のことなど自分の稽古以外のことを考えないといけなくなり、どうしても以前のように楽しく稽古ができないのです。

 

 

 

 

自分はピュアに合気道を楽しむ事ができなくなったのでは・・・

 

 

 元々は私ほど合気道好きはいないと自負していた程の人間です。



それがどうしても、以前のようにピュアに合気道を楽しめない・・・・。

 


そのような心境の変化に自分自身が変わってしまったのではないかと苦しむ時期が長くありました。


また、同時に合気道を飯の種としか考えられなくなっているのはないかという、自分への嫌悪感というのもありました。



そんな悩みの中、イチロー選手のこの動画を見て、少し救われるような気がしました。

 

 

もちろん、イチロー選手の両肩にかかるプレッシャーは私とでは天地ほどの差があると思います。

 

 

それでもあの偉大なイチロー選手でも好きな事を仕事にすると、このような心境になるのかと、フッと楽になったものです。

 

 

 

 

おがわ
おがわ
私がいる武道の世界でも、「武道を仕事にすると、本当の意味での技の追及ができない。」 ・・・とか「武道を飯の種にすると、技が乱れる。」などとよく言われます。そんなもんで、余計に自分で自分を責めるわけです。

イチロー選手「プロになると心から楽しめなくなるという現象が起きる。」

 

「僕は寿司屋を開きたいという夢がある」とう少年に対して・・・・


「これはつまりプロになるってことだよね、それは。職業だからね。
お寿司が大好きだったのが、自分の仕事になると、大変なことがほとんどで、心から楽しめなくなるという現象が起きる。
それを受け止めて頑張っていくことができるかは、今やっていることが好きであるかどうかということがポイントになるのだけれど・・・。

例えば僕は野球をプロとしてやってきたけれど、昔、小学生中学生の時にやっていた野球とは全く違って、そういう楽しさはゼロだったね。ゼロです。」

 

 

 

 

 

それでもやはり、自分の心の奥には合気道をピュアに楽しみ、求道したい自分も確実にいるわけです。

 

 

一方、運営や指導のことが気になって心から合気道を楽しめない自分がいるのも事実・・・

 

 

どちらが本当の自分なのか・・・。



その時、私はピュアに道を求める武道家である自分と全体の事を考える運営者である自分が心の中に同居しているように感じました。

 

 


それであるならば、この二つの立場のの自分を自分の中で切り分けて、うまく共存させるしかないのでは・・・

 

そのように二つの相反する立場の自分を心の中で共存し、対話をさせなければ、とても小さな合気道場でも運営していけないとも思いました。



 

二つの相反する立場の自分を心の中で共存させ、対話させるという事

 

よくよく考えれば、一般の会社でも、全体を管理しなければならない経営者と好きな製品を作りたい開発現場でもめたりします。

 

 

経営し雇用を守らなければならない芸能事務所と好きな自己表現をしたい芸能人でもめたりもします。

 

 

(よくよく考えれば、経営と現場、どちらもなければ会社は存続できませんので、それぞれリスペクトがあるべきと思います。サラリーマン時代の自分に言ってやりたいですが・・・)

 

 

サラリーマン時代に現場から経営サイドに行った時に、180度、意見が全く変わる上司も目にしました。

 

 

その時はなんでやねん!と思いましたが、

 

 

それぞれ立場が違うと意見も変わってくるのだと思います。

 


私の場合は小さな合気道場ですが、それをほぼ全部、1人できりもりしていかなければ、なりません。

 

 

なので、「武道家である自分」と「運営者である自分」二つの相反する立場の自分を心の中で共存させ、対話させることの重要だと考えました。

 

 

 

どちらも本当の自分なのですから・・・。

 

 

 以前にテレビで、フランス料理人からいくつもの店舗を経営する経営者になった方がこのような趣旨の事を言われていました。

 

 

「お客様にただ美味しい料理を食べてもらいたい料理人の自分と、利益を出し会社を継続発展させ雇用を守ることを考える経営者としての自分、まったく反対の立場の自分です。

 


でも、たとえば右の手のひらと左の手のひら、反対を向いていますが、このように組むと二倍の力が出ますよね。」

 

 

 

今のところ、この長年の悩みについて、私はこのような結論を出しています。

 

 

 

 

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