どーも、こんにちは
合気道合心館のおがわです。
今回は私が高校時代に見よう見まねで取り組んでいた岡田式静坐法
その方法と効果を後編ではご紹介しますね。
前編を読んでない方は、前編から読んでくださいね。
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岡田式静坐法(おかだしきせいざほう)とは?
岡田式静坐法(おかだしきせいざほう)とは、岡田虎二郎が創始した心身修養法の事になります。
座ではなく、坐が正式な表記です。
今ではあまり知られていない岡田式静坐法ですが、大正時代に大ブームとなりました。
最盛期は1万人~二万人もの門弟がいたと言います。
そのため当時の田中正造など著名人にも多く信奉者がいました。
いわば、坐禅を岡田風に工夫をしたもので、心身の健康に非常に効果があります。
正しい姿勢で正座をし、吐く呼吸を長く鼻から吐きながら、丹田を充実させていきます。
岡田によれば、静坐法をすれば、「心の平和、泰然たる静寂、不敵の胆力」を得る事ができると言います。
岡田はこの方法で医者も匙を投げた強度のノイローゼの青年を何人も治して、人々を驚かせました。
岡田虎二郎(おかだとらじろう)とは?
岡田虎二郎は1872年(明治5年)に三河国渥美郡田原町(愛知県田原市)の旧田原藩士族の次男として生まれました。
早産のために、生まれつき虚弱体質でしたが、13、4歳くらいの頃にある種の霊感を受けたことで、心身が一変、強健となりました。
それ以来、心身の改造に志すことになります。
田原小学校を卒業後は家業である農業を手伝います。
虎二郎は非常に研究熱心な性格で、独自の害虫駆除法を編み出したり、自作米で全国一位を受賞するなど農業改良運動家として活躍します。
また、農業と当時に、自身の心身改良のため食生活の研究や鍛錬法なども研究します。
1901~1905年にアメリカからヨーロッパに渡り見識を広めます。
帰国後に甲州の山中にこもり、自己鍛錬の後、兄弟を頼り、上京します。
1907年に、心身病弱者を救済するという広告を新聞に出します。
そして、実際に何人も治癒に導いたことから次第に訪ねる人も増え、1910年ころには相当の評判を呼び、日暮里の本行寺を借りて静坐会を始めることになります。
1911年には「岡田式呼吸静坐法」の雑誌連載が始まり、それをまとめた単行本はベストセラーとなり、一気に虎二郎の名は全国に知られるようになります。
虎二郎のは巨体、睡眠は4時間で、午前4時に起床し、5時に朝食、食事は簡素で、1日2回の水浴をするという生活を送っていました。
多くの門下生をかかえ、精力的に岡田式静坐法の普及につとめていた虎二郎でしたが、49歳のときに尿毒症で急死します。
岡田式静坐法のやり方
岡田式静坐法は肥田式強健術や調和道呼吸法に比べて、非常に簡単です。
(内容は奥深いのだと思います。)
方法は以下の通りです。
「静坐の友」というサイトから引用させていただきます。
イラスト入りで分かりやすく解説がのっているので、詳しく知りたい方は、「静坐の友」を見てください。
リンク↓↓
■静坐の仕方
無念無想や精神集中ということを考えず、あるがままに行う。小船が静かな水面に漂うような気持ちで心身を静かにして坐する。静坐する日々が重なるにつれて 体内に一種の微動ないし動揺を感じてくることがあるが、動揺の種類、程度は人によりさまざまであるが、自然にまかせておけばよい。
【姿勢】
1. 土踏まずのところで両足をX字型に深く組み、正座する。
2. 膝は接触させず、少し開いて坐る。握りこぶし二つ位。女性は一つ。
3. 腰を立て、背筋をまっすぐにする。
4. 尻をなるたけ後方に突き出し、鳩尾(みずおち)を落とし胸と肩の力をゆるめる。
5. 両手は軽く握り合わせて腹につけ、掌を下にして膝の上に置く。握り方は一方の手でもう一方の手の四本の指を軽く握り、親指と親指を交差させる形にする。
6. 顔はまっすぐにして正面を向き、口、および両眼は力まず軽く閉じ顎を引く。
【呼吸】
呼吸の調子を整えるのが大切で、軽く整調に心掛ければおのずから整調になる。数も深さも自然に適度なところに落ち着きます。
1. 鳩尾(みずおち)の力を抜き、静かに息を吐きながら下腹部(丹田)に力を入れる。吐く息はゆるく長くし、全部吐き切るのではなく2分くらい残す。
2. こんどはお腹の力をゆるめ、鼻から入ってくる息を吸う。意識的に吸うのではなく自然にまかせる。吸う息は短くてよい。熟達すれば呼吸は平静になり、人にわ
からないほどになります。
【時間】
静坐は朝夕、三十分前後。ちょうど三十分くらいが、身も心も落ち着いてくる時間です。
熟練者は朝夕に限らず、何時、何処でも時間を無駄にせず、静坐すること。
【注意】
・息を吸うとき胸部が収縮して腹部が膨張し、息を吐くときは腹部を極端に収縮して胸部を圧迫してはならない。
・下腹部に力を入れるために全身を堅くして力んではならない。
・重症患者、出血者、出血時、有熱者、その他安静平臥を要する者は行ってはならない。
引用:静坐の友
以下は静坐の際の注意事項です。
岡田式静坐法の原理はヤジロベエ?
虎二郎は岡田式静坐法の原理はおもちゃのヤジロベエと同じだと言っています。
ヤジロベエは古くからある日本の伝統的なおもちゃです。
指先などにのせて、かなり激しく揺らしても、落ちることなく元に戻ります。
では、なぜヤジロベエは倒れそうで倒れないのでしょうか?
それは、ヤジロベエの重心が支点より下にあるからです。
ヤジロベエ全体の重心が支点(=地面との設置点)よりも下にあるため、ヤジロベエは安定的に立つことができる。
安定性は重心と支点の距離が離れるほど増し、逆に重心と支点が一致すると安定限界となり、ヤジロベエは立てなくなる(=系の不安定化)。
力のモーメントの釣り合いという力学の基本を、シンプルな形状の上に実現しているため、学校教育などで力学の基本モデルとして利用される事がある。
引用:Wikipedia
たぶん、こちらの動画が分かりやすいです。
それでは岡田式静坐法で重要視する丹田は人間の身体において重心だとして、
人間の体の支点が足の裏だとしたら、支点より重心の方が高くなってしまいます。
丹田を感覚的の支点より落とす必要があるのでしょうか?
うーん、いとむつかし・・・・
■丹田に関するブログ
岡田式静坐法の腰の反りについて・・・
岡田式静坐法では「腰の反り」を求められます。
坐禅ではそれほど腰を反れとは言われません。
調和道呼吸法では腰の反りは重要視されませんが、肥田式強健術では腰の反りを重要視します。
この違いは何なのでしょうか?
いずれも丹田を練る方法なのですが、腰への言及は違いがあるようです。
岡田式静坐法でノイローゼを直す!?
岡田虎二郎はただ静坐をさせるだけで医者も匙を投げた強度のノイローゼの若者を何人も治しています。
岡田式静坐はなぜ精神の安定に効果はあるのでしょうか?
虎二郎は静坐により体を安定させれば、心も安定すると言っています。
ということは・・・
まずは身体を安定させれば、自然と心の波もおさまってくるという事になります。
また、静坐により中心軸を定めれば、心の平穏も、なんでも来いという胆力も生まれてくるとも言っています。
現在、私たちが思っている以上に「身体」と「心」は密接に関係しているのかもしれません。
私が長年稽古している合気道も丹田に重心を置き稽古します。
たしかに合気道が心に何らかの影響を与えていることは私自身が強烈に感じます。
日本の三大呼吸法とは?
岡田式静坐法、調和道呼吸法、二木式腹式呼吸法は日本三大呼吸法と言われているそうです、
おのおの大阪大学教授、京都大学教授をつとめられた最高の知性のお二人による編著。
釈迦の時代から静坐は修業法のひとつとして長い歴史を持つ。
岡田虎二郎の静坐、呼吸法を工夫した藤田霊斎の息心調和法や二木謙三の二木式腹式呼吸法、ヨーガ、気功、日本式の坐、心学の静坐、キリスト教の黙想など、静坐が心身に良き働きをすることを、多方面から紹介。
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