「つるべ落としのように身体を使う。 丹田を落として手を上げる。」
今から10数年前・・・
私(小川)は新卒で入った会社の愛媛工場で、3年間の現場勤務をへて、
関西に営業職で戻ってきました。
希望だった営業職につけて嬉しい反面、
どうしても合心館の合気道を続けたくて、休日の度に高速バスで愛媛に通っていました。
「つるべ落としのように身体を使う」
これは、その頃によく谷本館長から言われていた言葉です。
私は
「はい!」
と元気よく答えてみたものの・・・
「はて?つるべ落とし??」
と全くピンと来ていませんでした。
それどころか、アフロヘアでオーバーオールの落語家を思い浮かべる不謹慎さ
もちろん
谷本館長が言われていたのは、このつるべの事ではなく、あのつるべの事です。
(私はシテイーボーイなので、このつるべしか知りませんでした💦)
そうそう、このつるべです。
決してあのつるべではございません。
何となく時代劇などで、見た事ありますよね?
要は
「手を上げる時に、丹田を落とす」
という事です。
私は「つるべ落とし」というと、今の人には分かりにくいと思い、「シーソー」とか「天秤」の様に身体を使うと言い換えて説明をしています。
写真で説明するとこんな感じです。
見えている部分は氷山の一角
谷本館長の合気道の根本原理を説明するとすごくシンプルです。
「すごい先生は技を読まれない様に、身体の中の動きを見せない(谷本敏夫)」
手元の小さな動きで相手を投げているように見えて、実は身体の中(丹田)をものすごく動かしているという事です。
つまり私達に見えている手元の部分は「氷山の一角と言う事ですね」
昔の武道の世界では技を盗まれないように、
カンの良い弟子には受けを取らせないなんて事があったと聞きます。
カンの良い弟子は技を受けて、見えない大切な部分を理解してしまうので、盗まれない様に技を掛けないという事です。
しかし、谷本館長は出し惜しみなく、全てを教えてくれ、何度でも技をかけてくれます。
(それを体現できるかどうかはまた別の話しですが💦)
この原理をシンプルに稽古できるのは「座技呼吸法」です。
こちらが谷本館長の座技呼吸法の動画です。
地球の中心まで丹田を落とせ
小川「どこまで丹田を落とすのですか?」
谷本館長「地球の中心まで丹田を落とせ」
小川「できません💦」
関西から松山に高速バスで通っていた頃は、プライベートレッスン状態で色々な事を教しえていただきました。
こちらはその時のやり取りです。
小川「腰に力を入れると丹田が動きません。」
谷本館長「丹田に力を入れたら使えない。丹田を覚えたら、丹田を忘れる」
小川「・・・💦」
もはや禅問答のようなやり取りです。
・・・・・・私も複式呼吸や木刀の素振りで丹田や腰をしっかりと作ってきたつもりでした。
しかし、いざ館長に「しっかり丹田を落とせ」と言われても全然、肚の中が動かないのです。
ではどうすれば、丹田を動かせる様になるのでしょうか?
今回は谷本館長の合気道の根本的な原理をシンプルに解説してみました。
参考になれば幸いです。
次回は「谷本館長の丹田を作り方、使い方」について詳しく解説していきたいと思います。
↓この記事も読んでね。
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