どーも、合気道合心館の小川です。
皆さんは「胆識(たんしき)」という言葉を聞いた事はありますか?
私は京セラ創業者の稲盛和夫さんの本か何かで初めて知りました。
「胆識」とは何なのか?
どのようにして、「胆識」に至るのか?
などを簡単にまとめてみようと思います。
胆識(たんしき)の意味は?
それでは胆識とはどのような意味なのでしょうか?
インターネット上の辞典に書かれている内容をいくつか引用して、ご紹介いたします。
■goo辞典
胆力と見識。実行力を伴う見識。
■Weblio辞書
実践的な判断力や、実行力などを幅広く表す言葉。
■コトバンク
胆力と見識。実行力を伴う見識。
胆力とは実行力を伴う「見識」という事。
見識は体験や経験の基づく知識で、実際に役立てる事ができる力の事です。
その見識に胆力が伴う事で「胆識」になります。
三識(知識・見識・胆識)とは?
三識とは「知識、見識、胆識」の事になります。
知識とは頭で知っているだけの情報の事です。
しかし、これだけでは不十分で、実生活には役には立ちません。
その知識を体験や経験と通じて、理解できて初めて実生活で役に立つ見識になります。
しかし「見識」だけでは、厳しい状況の中で、正しい行動につなげる事はできません。
そこに胆力があって、はじめて正しい行動を実行できるのです。
これを「胆識」と言います。
・見識=知識+経験
・胆識=見識+胆力
この胆識の重要性に関しては、安岡正篤先生がよく語られていました。
胆識の重要さを説いた安岡正篤(やすおかまさひろ)とは
安岡 正篤 やすおか まさひろ 明治31年大阪市生まれ 大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業 昭和2年(財)金鶏学院、6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。 戦後、24年師友会を設立、政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。中でも、昭和の名宰相とされる佐藤栄作首相から、中曽根康弘首相に至るまで、昭和歴代首相の指南役を務め、さらには三菱グループ、東京電力、住友グループ、近鉄グループ等々、昭和を代表する多くの財界人に師と仰がれた。その教えは人物学を中心として、今日なお日本の進むべき方向を示している。58年12月逝去。
胆識に深める為に、武道で胆力を練る。
見識を「胆識」に高めるためには、胆力が必要になります。
現在では「胆力」はいわゆる度胸と同義語として、扱われていますが、昔は少しニュアンスが違うように思います。
物事に動揺しない様を「肚が座る」などと言うように、かつて日本では肚の文化でした。
武士が自害する時は、一番大切な「肚」を切る切腹という方法が行われていました。
武士の子供は勉学だけでなく、剣術修行も行い「肚」を練っていました。
「肚」という身体を来る事により、精神的な強さにつながるという考えが日本にはあります。
私が稽古している合気道でも、他の武道と同様に肚や丹田を意識し胆力を練ります。
合気道を稽古する事により、肚ができて、胆力を練り、「胆識」に至れれば素晴らしいなと思います。
私は相変わらず、ビビりの心配性&小心者ですから、さらに稽古をして胆力を鍛えないと・・・・。
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